2013/04/26

春の雪崩事例 秋田駒ケ岳 2013/03/27



2013/03/27 11:00 秋田駒 男女岳1530m北東面ボウル

前日の降雪でクラスト面に10~20cmの吹き溜まりあり。アイゼンが必要なコンディションだったが、かなり限定されたエリア(北東の急斜面)で小規模のスラブ雪崩(size1-1.5)の発生が予想された。過去にも同時期同エリアで、size1~2の自然発生雪崩の痕跡を見たことがあったのと、当日朝も、北東急斜面で小規模な破断面が見られたことからも、上記リスクをこの日の留意点とした。

ピークから1ピッチ滑ったあとに撮影のために選んだ斜面が1530m付近の北東ボウル。雪崩の発生確率は高いが、スラブの厚さ、走路と堆積区の状況、(障害物無し、扇形状)のため、バックアップをとった上で滑走を決行

1人目、自分スノーボード。ノールをオーリーで負荷をかけないように通過し、コンケーブ(凹)の面でターンしながらボトムへ。ややパック気味だが、ほどよいパウダー

2人目、スキーヤーヒロは、自分よりも高い位置から若干トラバース気味でエントリー。浅い左外足のターンがトリガーとなり、面発生表層雪崩が発生。事前に雪崩を予想していたので、バックアップ者は安全圏で待機し、スキーヤーは発生後のエスケープルートを確認していた

発生直後、下から雪崩を見てるとスキーヤーズレフトに逃げるのが一番早そうに見えるが、破断した瞬間、スラブの上で雪崩の規模、速度、厚さかなどから判断し、距離はやや遠いがスキーヤーズライトのボトムがクリアな方に回避。

以上、雪崩発生までの状況と発生後の行動についてでした。

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